コミュニケーションの闊達化により、生産性の向上をより推進。
業務効率を上げることで、社員により豊かさを還元。
- Q .社屋をリニューアルした後、どのような効果や反応がございましたか。
- A .現在は、2F会議室で必ず30分間のコミュニケーション時間を設けて義務化しています。それも仕事の一部と考えて、半ば強制的に行っていますよ(笑)。もちろん堅苦しくならないように、誕生日会やレクリエーション・ゲームを月に1~2回開催しています。時にはメーカー商品説明会や、当社のシステム部会(※2)によるMicrosoft Teamsの説明会なども行っています。このような取組みを通して、普段話す機会のない人同士がコミュニケーションを取ることで、仕事の進捗状況を可視化できたり、上司に気軽に相談することができる大切な時間になっています。コミュニケーションの闊達化により、業務の円滑化や生産性の向上にも繋がっています。
また今回の社屋リニューアルに限らず、ノートパソコンの導入やWi-Fiネットワークの構築、Microsoft 365、BIMなど、DXについても決して流行だからといって進めているわけではなく、あくまで業務効率や生産性を向上していくための大切な取組みの一環だと思って推進しています。これらの革新的なデジタル技術と、オフィス空間のワークスタイルを融合し、ハイブリッドで生産性を向上していく取組みが、現代に求められている働き方改革なのだと思います。そして私は、社員の給与を今よりも上げるなど、常に社員に豊かさを還元していくことを念頭に置きながら、今後も業務効率や生産性を向上できる仕組みがあれば、積極的に取り組んでいきたいと思っています。
※2・・・システム部会とは、 Microsoft 365やBIMなど、社内ICT環境を推進しているチームです。
BIM技術を活用し、チームで仕事を共有・可視化することでスキルを平準化。
- Q .社屋リニューアルで活用したBIMは、どのような特徴やメリットがあるのでしょうか。
- A .今回活用したBIM(※3)は2014年に導入したのですが、生産性が非常に高いです。当時はトップダウンで進めていたこともあり、社員全員が今まで使用していた2次元のJWCADを、半ば強制的にアンインストールさせていました(笑)。最初は反発する社員も数名おりましたが、これからの先を見据えて、新しい取組みを若い社員ばかりに任せっきりにすることは良くないと判断し、推進してきました。ちなみにMicrosoft 365を導入した際も同様に、最初は様々な意見が出ていましたが、最終的には全員問題なく使用することができました。
BIMはモデルを作成することで図面になるため、間違いが発生しにくいのが特徴です。併せてチームワーク(※4)を活用することで、BIMのサーバー内にあるデータをクラウド上で複数人が共有して作り上げることもできています。従来のように、一人がひたすら図面を書いて苦労するのではなく、みんなで協力して一つの仕事を共有し、可視化することで効率化できるようにしています。これからは、今まで私が全てやっていたことを少しずつ社員に引き継いでいくことで、全員がBIMを使いこなせるように平準化していくことを願っています。
※3・・・BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)は、建築物をコンピューター上の3D空間で構築し、企画・設計・施工・維持管理に関する情報を一元化して活用する手法のことです。従来までの、2次元の図面で設計されたのちに3Dで作成する3D CADとは違い、最初から3D空間で設計を行います。
※4・・・Archicadのチームワーク機能を活用することで、BIMデータをリアルタイムに場所を問わず、同時に編集や共有することができます。